妊娠して出産すると、バストの形が崩れやすくなってしまう傾向があります。
授乳中や産後に、
- 「バストが垂れてきた…」
- 「バストがしぼんでいる」
- 「バストにハリがない…」
と悩む方も少なくありません。
産後はわかるけど、妊娠中もバストケアする必要があるってこと?
目次
妊娠中のバストケアの方法まとめ!産後では遅いの?
産後にバストの形が崩れやすいのは、次の3つが大きな原因。
産後にバストが崩れる原因
- 妊娠中のバストの重みに耐えきれなくなってクーパー靭帯が伸びたり切れたりする
- 妊娠中に胸が大きくなるとともにバストの皮膚も伸びて産後に戻らなくなる
- 赤ちゃんへの授乳で乳首を引っ張られることで下向きのバストになる
クーパー靭帯はコラーゲンの集合組織で、脂肪や乳腺を支えてバストの形状を維持しています。
しかし、妊娠してバストが2カップ~3カップ程度大きくなると、重みに耐えきれなくなって伸びやすく、バストを吊り上げる力が弱まって垂れやすくなる仕組みです。
多くの女性は産後からバストケアに力を入れていますが、これは適切な方法とは言えません。
「産後からでは遅い!」と言い切ることはできないものの、産後のバストの命運は妊娠中のバストケアにかかっています。
産後の授乳中は子育てや家事が忙しくてバストケアにかける時間が取れないことが多いため、妊娠中からしっかりと取り組みましょう。
ということで、妊娠中に行いたいバストケアのやり方・方法について詳しく紹介していきましょう。
寝る時はナイトブラを着用する
妊娠中にバストケアを行いたい場合にもっとも手軽でおすすめなのはナイトブラの着用です。
ナイトブラは夜の寝る時に使用するブラジャーで、クーパー靭帯を保護してバストの垂れを防ぐ効果を持ち合わせています。
なぜ妊娠中の女性にナイトブラの着用が向いているのか、その理由は、
ナイトブラがおすすめな理由
- バストの変化が大きい時期にクーパー靭帯への負担を減らし、バストの自然な成長を促してくれる
- 自分のバストサイズに合うナイトブラを着用して眠るだけなので、手軽にバストケアができる
- お腹の中の赤ちゃんに余計な刺激や負担が一切加わらない
- 伸縮性に優れたアイテムが多く、ノンワイヤーでゆったりと過ごせる
です。
妊娠して出産する頃には、バストは2カップほどサイズが上がる場合が多く、普段よりも重たくなります。
寝る時に支えるものが何もないとクーパー靭帯が伸びてしまうため、妊娠中はナイトブラの着用を心掛けましょう。
バストアップに合わせてブラジャーのサイズを見直す
妊娠中にバストが大きくなっても、
「今だけしか使わないから…」
という理由で、ブラジャーを買い替えない女性は少なくありません。
勿体ないと考える気持ちはわかりますが、妊娠中のバストアップに合わせてブラジャーのサイズを見直すのはとても重要です。
妊娠して3ヵ月くらいが経過すると、乳腺の活動が活発になってバストのボリュームは増加していきます。
次のチェックポイントで1つでも当てはまる女性は、今の自分のバストサイズに合うブラジャーに買い替えましょう。
ブラの買い替えチェック
- バスト全体が押されているように感じる
- アンダーが圧迫されたような感じで苦しい
- 脇側のワイヤーの部分に違和感をおぼえる
窮屈なブラジャーを着用したままの状態だと、クーパー靭帯に刺激が加わったり血行不良が引き起こされたりします。
産後にバストが型崩れする大きな原因になりますので、妊娠中はバストの変化に合わせて自分のサイズに合うブラジャーを着用すべきです。
オイルやクリームで保湿ケアを行う
妊娠中にバストが大きくなるにつれて、周辺の皮膚も少しずつ伸びていきます。
この時に肌がカサカサと乾燥していると皮膚の伸びによるバストの垂れや型崩れが引き起こされやすいため、妊娠中のバストケアとしてオイルやクリームを使った保湿ケアは欠かせません。
バストの保湿ケアでは
- 化粧水
- 保湿クリーム
- オイル
- 乳液
がおすすめ!
妊娠中にバストの肌の乾燥をしっかりと予防していれば、たるみや垂れを防ぐことができます。
「自分は乾燥肌じゃないから大丈夫!」
と考えている方もいますが、妊娠によって肌質が変化することもありますので気を付けましょう。
また、妊娠中の肌はとてもデリケートですので、手の甲や二の腕でパッチテストをして肌に合うことを確認してからバストの保湿ケアを行うようにしましょう。
バストマッサージで母乳の分泌を促す
妊娠中のバストマッサージには、次の3つの効果があります。
妊娠中のバストマッサージの効果
- 血行を促進することで母乳の分泌を促してたくさん出やすい状態になる
- 産後に乳腺が詰まるうっ滞性乳腺炎や化膿性乳腺炎などの乳腺炎の予防につながる
- 乳首や乳輪のマッサージをして伸びを良くすると、産後に赤ちゃんが飲みやすくなる
妊娠中のバストマッサージによるバストケアは、胸の形をキープするのが目的ではありません。
産後に母乳育児をスムーズに行うのに効果的なケアなんです。
特に乳腺炎は悪化すると大変!
バストマッサージは次の流れで取り組んでみましょう。
バストマッサージの手順
- 自分の肌質に合うオイルやクリームを用意する
- 右手でバスケットボールを掴むイメージで胸を持つ
- 左手を脇の下に当てて右側に向かって横に押す
- 右手の位置を下にずらして右の肩に向かって押す
- 右手の小指側をバストの下に当てて真上にすくい上げるようにする
- もう片方のバストも同じようにマッサージする
ただし、
- 「切迫早産になるリスクを抱えている」
- 「お腹が張りやすい」
などの場合はバストマッサージをしない方が良いこともありますので、不安な方はかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
妊娠中でも安心のマタニティビクスに取り組む
マタニティビクスとは、赤ちゃんを妊娠している女性でも安心して取り組める妊婦用のトータルフィットネスです。
マタニティビクスには次の3つの効果があります。
マタニティビクスの効果
- 上半身の血液循環が良くなって母乳の出やすい体質に導くことができる
- 出産に向けた体力作りで、産後の体力回復や体形戻しに繋がる
- 筋肉量の増加で基礎代謝がアップすると、妊娠太りを予防できる
バストケアだけではなく、運動不足の解消としてもマタニティビクスは効果的ですね。
- 肩こり
- 腰痛
- 便秘
など妊娠中に悩まされやすい症状の改善も期待できますので、インストラクターの指示に従ってマタニティビクスに取り組んでみましょう。
妊娠中の女性に一番おすすめのバストケア方法はナイトブラの着用!
このように、妊娠中から様々なバストケアに取り組むことによって、クーパー靭帯を保護したり産後の母乳の分泌を促したりすることができます。
数多くのバストケアの中でも、妊娠中の女性にはナイトブラの着用が特におすすめです。
ナイトブラは自分の体型やバストサイズに合う製品を購入して寝る前に着用するだけですので、忙しくても手軽にバストケアができます。
妊娠中に着用するナイトブラの選び方で押さえておきたいポイントとしては、
妊娠中のナイトブラ選びのポイント
- 伸縮性が高くて妊娠中に変化するバストサイズに合わせて伸びてくれるかどうか
- 着用中に苦しくない程度の補正力でバストを支えてくれるかどうか
- 肌触りの良い素材で着用していて不快感がないかどうか
妊娠中の女性は乳腺が発達しますので、バストはどんどんサイズアップしていきます。
伸縮性のない生地で作られたナイトブラはバストの変化についていけないため、アンダーサイズも含めて伸びの良さはきちんと確認しておきましょう。
伸縮性が高くても着用していてキツい…と感じた時は、1サイズ上のナイトブラに買い替えるべきです。
日中に着用するブラジャーも寝る時に着用するナイトブラも、自分のバストにフィットするかどうかで比較してみてください。
ナイトブラを比較して検討したい方は以下のページを参考にしましょう!
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妊娠中(妊娠初期・妊娠後期)のバストケアで注意すべき点【赤ちゃんは平気なの?】
「妊娠中にバストケアをしても赤ちゃんに平気なの?」
これ、とっても不安ですよね?
お腹の赤ちゃんへの影響は気になるところですが、身体への負担が少ないバストケアであれば大丈夫です。
しかし、妊娠中のバストケアに取り組むに当たり、いくつか注意すべき点があります。
間違った方法でケアを行うのは危険ですので、事前に正しい知識を頭に入れておきましょう。
妊娠初期と妊娠後期でブラジャーの選び方を変える
妊娠前と妊娠してからは、次のようにバストのボリュームは変化していきます。
妊娠してからの期間 | バストのボリュームの変化 |
---|---|
妊娠3ヶ月 | 約3分の2カップのアップ |
妊娠5ヶ月 | 約1カップのアップ |
妊娠7ヶ月 | 約2カップ弱のアップ |
妊娠10ヶ月 | 約2カップのアップ |
バストはどんどん大きく成長していきますので、妊娠初期と妊娠後期でブラジャーの選び方を変えるのがポイントです。
具体的にどのような目安でブラジャーを選べばの良いのか見ていきましょう。
妊娠初期のブラジャーの選び方
- 妊娠とわかったら産前用のブラジャーにスイッチする
- バストの変化を妨げないようにする
妊娠後期のブラジャーの選び方
- マタニティ用のブラジャーでバストの重みを支える
- サイズの合わないブラで締め付けたり押さえつけたりしない
自分のバストサイズに合うブラジャーで日常生活を送るのは、妊娠初期も妊娠後期も一緒ですね。
バストアップサプリの摂取は絶対にやめる
胸を大きくしたりボリュームアップを図ったりするために、バストアップサプリを摂取する女性は増えました。
バストアップサプリの中には、女性ホルモンと似た働きを持ち、ホルモンバランスを整えるプエラリアや大豆イソフラボン、クーパー靭帯を柔らかくするエラスチンといった成分が含まれています。
現在では様々な製品がネット上で出回っていますが、妊娠中のバストケアでバストアップサプリを摂取してはいけません。
バストアップサプリの多くは、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンに働きかけます。
つまり、妊娠中の女性がバストアップサプリを摂取すると、ホルモンバランスが崩れてお腹の中の赤ちゃんに悪影響が生じる恐れがあるのです。
ほとんどのバストアップサプリでは、
「妊娠中や授乳中、女性ホルモンに関わる病気の治療中の方は摂取を控えてください」
と注意事項が記載されています。
中でもプエラリアは妊娠中の女性にとって強すぎる成分ですので、絶対に飲まないようにしてください。
妊娠初期のバストアップマッサージは控える
妊娠中のバストケアの一環として、バストアップマッサージは効果的です。
しかし、妊娠初期はお腹の赤ちゃんに最も影響を及ぼしやすい時期ですので、このタイミングでのバストアップマッサージは控えましょう。
強い刺激を与えるとお腹の中の赤ちゃんに悪影響なだけではなく、乳腺が傷付いて産後の母乳の分泌に支障が出る恐れもあります。
女性ホルモンのバランスや乳腺の安定具合には個人差があるものの、妊娠して7ヵ月当たりからバストアップマッサージを行うべきです。
具体的な時期やバストケアの方法については、かかりつけの医師に相談してみてください。
妊娠中のバストケア|まとめ
以上のように、妊娠中にもバストケアはとても効果的です。
ナイトブラを着用したりブラジャーの選び方に気を配ったりと、妊娠中にもできることはたくさんあります。
ただし、妊娠中は皆さんが想像している以上にデリケートな時期ですので、
- 「妊娠初期のバストアップマッサージは控える」
- 「妊娠中のバストアップサプリの摂取は絶対にやめる」
といった注意点を守ってください。