クーパー靭帯とは?切れたら再生しない?バストを垂らさないためにできること

クーパー靭帯の記事のアイキャッチ

「10代や20代の頃と比べてバストの位置が下がったかも…」

「だんだんと胸が垂れている気がする…」

なんて悩んでいませんか?

これは、バストを支えているクーパー靭帯が伸びたり切れたりしているのが大きな原因です。

目次

クーパー靭帯とは?クーパー靭帯が切れたら胸が垂れる仕組み

クーパー靭帯が切れる仕組み

女性のバストは90%が脂肪で構成されているため、柔らかくて形が崩れやすいのが特徴です。

その形を保ちにくいバストを吊り上げるように支えているのがクーパー靭帯。

クーパー靭帯はコラーゲンを主成分とした硬い結合組織で、皮膚の下で目に見えないワイヤーの役割を果たすことで、バストは一定の形状を保っています。

クーパー靭帯は、バストを支えている伸びやすいゴムのようなイメージで、損傷していくことでバストの形にも影響を与えてしまいます。

バストが垂れる仕組み
  1. 激しい運動やノーブラでの睡眠が原因で、少しずつダメージが加わる
  2. クーパー靭帯が切れたり伸びたりするとバストを吊り上げるパワーが弱くなる
  3. だんだんとバストが垂れて垂れ乳になる

クーパー靭帯が切れると聞くと、「物凄い大怪我なのでは?」と不安になるかもしれません。

毛細血管と同じでクーパー靭帯も無数にあるため、何本かが切れたり損傷したりしてても痛みを感じませんし外見でも判断できません。

なので、大怪我になることもありませんが、

「クーパー靭帯が切れる」 → 「胸をしっかりと支えられない」

ということですので、損傷すればバストが垂れて垂れ乳が進行してしまいます。

クーパー靭帯が切れて引き起こされるのは胸のたるみだけ?

「バストトップの位置が下がった」「胸のたるみを感じる」というのは、クーパー靭帯が伸びたり切れたりしているサインです。

形の良い美乳を維持するに当たり、クーパー靭帯は欠かせない存在…

そのクーパー靭帯がダメージを受けるとバストはどんどん老化していってしまいます。

クーパー靭帯が切れると…
  • 乳腺の働きが低下してバスト全体が老化し、ハリやツヤが失われていく
  • バストの弾力がなくなって下を向き、若々しさがなくなっていく
  • 重力に負けてバストのサイズダウンにつながる

クーパー靭帯が切れたか確認する方法

クーパー靭帯が伸びたり切れたりしても、外見的に何か変化が出るわけではありません。

手や足の靭帯の損傷とは違い、クーパー靭帯が切れても痛みを感じないのです。

そのため、クーパー靭帯が切れたのか正確に判断する方法はないと言ってもいいでしょう。

自覚症状を持つのは難しいものの、バストの見た目である程度は判断することが可能です。

胸のふくらみの位置を確認する

理想的なバストは、脇の下の辺りから胸のふくらみが始まっています。

若い頃はバストにハリがありますので、脇の下に近い場所から胸の脂肪が膨らんでいるのが特徴です。

しかし、クーパー靭帯が切れていると、脇の下よりも遠い場所から胸のふくらみが始まります。

脇の下から遠いかどうかで、クーパー靭帯の切れ具合を確認できるわけです。

バストが垂れているか確認する

クーパー靭帯で支えられた胸はしっかりと前を向いているのに対して、クーパー靭帯が切れると次のようなバストになります。

クーパー靭帯の切れたバストの特徴
  • バストトップの乳首が下を向いている
  • 胸がトップの位置までだらんと下がっている

若い頃と比べてバストの形が変わっている女性は、クーパー靭帯が日々の生活でダメージを受けていると心得ておきましょう。

バージスラインを確認してみる

バージスラインとは、「ここからバストが始まりますよ」という境界線のこと。

「バストの下の丸くなっている部分」と説明するとわかりやすいでしょうか。

バージスラインの状態
  • バージスラインがどこなのかわかりづらくなった
  • バージスラインとブラジャーを合わせにくくなった

という場合は、クーパー靭帯が伸びたり切れたりしている可能性があります。

クーパー靭帯が切れるとバスト全体の形状に悪影響を及ぼしますので、バージスラインにも変化が出やすいわけです。

バストの上部のボリュームを確認する

クーパー靭帯が切れたのか確認したいときは、自分のバストの上部もチェックしてみましょう。

バストの上部のボリュームが失われた削げ乳になっている場合、クーパー靭帯の損傷が原因です。

クーパー靭帯の損傷で胸を支えきれなくなり、デコルテの辺りが貧弱になります。

切れたクーパー靭帯を元に戻す方法はあるの?

クーパー靭帯は元に戻せるか

バストを支えているクーパー靭帯は、次のような原因で伸びたり切れたりします。

クーパー靭帯が損傷する原因
  • バストを下から支える力の弱いノンワイヤーブラやブラトップを着用している
  • ノーブラの状態で眠っている
  • バレーボールやテニスなど身体を激しく動かす運動をしている
  • 猫背など姿勢の悪さでバスト周辺の血流が悪化している
  • 加齢によって少しずつ強度が弱くなっている

では、切れたクーパー靭帯は元の状態に戻せるのでしょうか?

結論から言うと、一度切れてしまったクーパー靭帯をセルフケアで元に戻すことはできません。

クーパー靭帯を構成しているコラーゲンは、年齢を重ねるにつれて失われていく傾向がありますので、伸びたり切れたりして胸がたるむと以前の状態に戻すのが難しくなってしまいます。

美容整形の光豊胸はクーパー靭帯を復活させられる可能性あり!

一度切れたクーパー靭帯をセルフケアで元に戻すのは無理でも、光豊胸という美容整形で復活させられる可能性があります。

美容クリニックで実施されている光豊胸は、特殊な波長の光を当ててバストの脂肪細胞に働きかけ、乳腺を直接的に刺激する施術です。

光豊胸では血液やリンパの流れを改善することができますので、「クーパー靭帯も修復できるのでは?」と考えられています。

ヒアルロン酸注入などの一般的な豊胸術と比較してみると、光豊胸は2万円~3万円と比較的安価です。

光豊胸の施術を行うクリニックや病院はそこまで多くありません。

また、一度切れたクーパー靭帯を完全に元の状態に戻せるわけではありませんので、豊胸手術を検討している女性は十分に注意してください。

クーパー靭帯を切らないように鍛える方法

クーパー靭帯が切れると、「バストを支えられなくなる」 → 「上向きのあるバストから遠のく」と、見た目の印象が悪くなっていきます。

一度切れたクーパー靭帯は自力で戻すことはできないため、日頃から伸ばさないようなケアが必須です。

クーパー靭帯の切れや伸びを予防していれば、必然的に垂れ乳の対策にも繋がります。

ということで、バストのクーパー靭帯を鍛える方法と伸ばさないために押さえておきたいコツをまとめてみました。

「垂れ乳は絶対に嫌だ!」「美しいバストをキープしたい!」

と思ったら、ぜひ実践してみましょう。

睡眠時にナイトブラを着用する

クーパー靭帯を保護してバストの型崩れを防ぐには、睡眠時にナイトブラを着用しましょう。

日中に使用するブラジャーとは違い、ナイトブラは睡眠時専用の下着です。

ブラジャーを着用せずにノーブラで寝ていると、バストは寝返りなどで激しく動いてしまいます。

睡眠中のバストの状態
  • 仰向けの状態では横や下にバストが動く
  • 横向けの状態では寝ている側にバストが動く
  • うつ伏せの状態ではバストが潰れる

もしナイトブラを着用していれば、寝返りを打った時でもバストをしっかりとホールドしてくれます。

バストの動きを抑えながらクーパー靭帯も同時に保護してくれますので、美乳を手に入れたい女性には欠かせないアイテムなんです。

ナイトブラはクーパー靭帯を守るだけではなく、バストの形補正やバストアップの効果も期待できます。

日中用のワイヤー入りのブラジャーは寝ている時に適さない構造になっていますので、夜専用のナイトブラを必ず着用するようにしましょう。

自分の胸のサイズにピッタリ合うブラジャーを着用する

クーパー靭帯の切れや伸びを予防したいのであれば、自分の胸のサイズにピッタリ合うブラジャーを着用しないといけません。

店舗にサイズを計りにいくのが面倒な気持ちはわかりますが、自分に合っていないサイズのブラジャーを長期間に渡って着用していると、バストにダメージが蓄積してしまいます。

下着のサイズが合っていない場合
  • 締め付けや揺れなどの刺激でクーパー靭帯にダメージが加わりやすくなる
  • 締め付けの強い小さなブラジャーをつけていると、血液循環が悪くなってバストに栄養が行き渡りにくくなる
  • ブカブカのブラジャーをつけていると、脂肪が別の場所に流れてバストが小さくなる
  • 肩に力が入りやすくなり、猫背になったり腰痛になったりと姿勢が悪くなる
  • 胸が動く度に肩紐に負担が加わり、肩こりの症状が悪化しやすくなる

バストの大きさは体重の増減でも変わりますので、1年間に1回以上を目安にブラジャーのサイズを測り直しましょう。

筋トレで大胸筋を鍛える

バストを支えているクーパー靭帯は直接鍛えることができません。

しかし、バストの土台になる大胸筋と小胸筋を筋トレで鍛えると、筋肉が胸を支える形になるためクーパー靭帯に加わる負担が減ります。

つまり、筋トレをすることで結果的に形の良いバストをキープできるというわけです。

大胸筋と小胸筋は日常生活であまり使わないので、次の筋トレやエクササイズで鍛えてみましょう。

大胸筋を鍛える筋トレ
  • 腕立て伏せ
    →手をつく位置を広めにとって肩幅よりも腕を広げると、大胸筋の筋肉を効率良く鍛えられる
  • チェストサンド
    →胸の前で両手を押し合うエクササイズで、テレビを見ながらや入浴中に取り組める
  • ダンベル
    →仰向けの状態で腕を真横に伸ばし、息を吐きながら胸の真上に持ち上げて息を吸いながらゆっくり元に戻す

大胸筋を鍛えるエクササイズはバストアップにも効果的ですので、日々の生活の中に取り入れてみましょう。

クーパー靱帯に負担が加わる運動を控える

クーパー靱帯はコラーゲンの集合組織で、わずかながらも伸縮性があります。

しかし、ゴムのように伸びても元の状態に戻る柔軟性はないため、一度切れると修復が難しいわけです。

ハードな運動を定期的に行っている女性は、クーパー靱帯に加わるダメージも大きくなります。

そのため、クーパー靱帯の伸びや切れを予防したい方は、激しい運動を控えましょう。

もちろん、ジョギングやランニングなどの運動は健康に良いので、クーパー靱帯への負担を減らしたいならスポーツブラの着用がおすすめです。

スポーツブラはバスト全体をギュっと着圧し、胸が上下左右に動かないように固定してくれます。

スポーツブラは着圧の強度が「ライト」「ミディアム」「ハイ」のように分かれているので、取り組む運動やトレーニングの種類に合わせて上手く使い分けてみてください。

バストアップクリームを使用する

バストアップクリーム(バストケアクリーム)の中には、次のようにクーパー靭帯に嬉しい美容成分がバランス良く含まれています。

バストアップクリームの成分
  • バストのハリをサポートするプエラリア、ボルフィリン、セサフラッシュなど
  • タンパク質の一種で肌のハリや弾力と関わるコラーゲン
  • 弾性線維の主要な構成成分のエラスチン

バストアップクリームを使ってマッサージを行うことで、バストの型崩れを予防できたりします。

バストの小ささやハリのなさで悩んでいる女性も、一度バストアップクリームを使ってみましょう。

もしプエラリア入りを使う場合は、副作用が出ることもあるから慎重に使用しましょう。

クーパー靭帯|まとめ

クーパー靭帯はバストを支えているコラーゲンの集合組織ですので、これが伸びたり切れたりすると胸が垂れていきます。

「年齢を重ねるにつれて、垂れ乳が酷くなっているかも…」

なんて感じるときは、クーパー靭帯の損傷が大きな原因です。

一度切れると自力で元に戻す方法はありませんが、ナイトブラやスポーツブラの着用などでクーパー靭帯を保護することはできます。

クーパー靭帯の保護は美しいバストのキープに繋がりますので、日々の生活の中でなるべく負荷を与えないようにしましょう。

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